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SNEP (スネップ)とは、未婚の孤立無業者 [ニュース]

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photo credit: depinniped via photopin cc
ぼっち+ニート ≒ スネップ SNEP(スネップ)は、Solitary Non-Employed Persons の略。
日本語で「孤立無業者」、これは新しく定義された無職の人たちです。
あなたはSNEPですか?

SNEP の定義は、20〜59歳までの学生をのぞく、未婚・無業のうち、ふだんずっと一人でいるか、それとも一緒にいる人が家族以外いない人たちのことを言います。引きこもりやニートと呼ばれる層もかぶってきますが、スネップとされる人たちはニートとは異なり、人との交流だけではなく、インターネットの利用も少なく、より孤立性が高いといえます。

ちなみに、ニートは、not in employment, education or training を略した「 NEET」 から来ていて、15〜34歳の非労働力のうち、主に学生でも家事でもない独身者を指しています。

スネップの問題点は、リアルはもちろん、ネットでの交流を持つことも少ないため、無職でありながら、仕事を求めるチャンスがなく、求職行動に対して消極的である点です。

このようなスネップ層は緩やかに増加する傾向にありますが、将来、彼らに対する生活保護費が増えることなど、社会の不安定化も招くため、対策を講じることが求められています。

しかし、スネップ対策が簡単ではないのは、まず、彼らがスネップだけに日常生活で他者との接触を持たない、ということが挙げられます。仕事探しに積極的ではなく、インターネットを通じて情報収集しているわけでもないので、情報に出会うことすら難しいわけです。彼ら自身だけで問題解決していくのは相当困難な課題です。

こうしたスネップの人たち自立を目指すとすれば、必要なのはまず働くための情報を手にすることだと提唱者の玄田教授は提言されています。たとえば、支援者が彼らの住まいに出張し、自立のきっかけづくりとして求職活動を促す。こうした活動を「アウトリーチ」と呼び、スネップ対策の大きな柱と位置づけられています。

この高度な情報化社会の中で、直接的な人との交流からも、インターネット経由の交流にも消極的なスネップの人たち。閉ざされた空間に引きこもるこの無職層の増加をいかに抑えていくかは、これからの日本社会の労働環境を整備していく上で、今後ますます注目されると思われます。



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